14. もういくつ寝ると。(吊るされた男の解説付)

タロット, 日常

こんにちは。こんばんは。 占い師の直凛です。

12月も残すところあと少しですね。 皆様は今年はどんな一年を過ごしましたでしょうか。

僕は今年は怒涛の一年でした。

今年は会社員を辞めてフリーランスで占い師に転職いたしました。 タロットと占星術の学びを深めて、鑑定の練習をするためにいろんな方の鑑定を行いました。 Tinderで知り合った方に鑑定させていただいたり。。 その後にネットワークビジネスの勧誘をされたり大変でした。 その方は鑑定の時にネットワークビジネスをやっているとおっしゃっていて、 僕はその時に相談に乗ったんですが、後日鑑定のことで話があると呼び出されてそのまま勧誘を受けました。(笑) 世の中には本当にいろんな人がいるなぁと勉強になりました。

7月にオフィスを借りて鑑定していましたが、来年の春から自宅サロンにするために今動いています。 場所は大阪の八尾で構えようと考えています。 レンタルオフィスではいろんな制限がありできなかったこともあるのですが、 今度は本当の意味で自分の好きなようにできるので今から楽しみです。

今年の一年は自分の中ではとても勉強になった一年でした。 「愚者」のようにエネルギーだけで開業しましたし、 「魔術師」のように自分の範疇の中でできる限りのことはやりましたが失敗もありました。 開業する前はすでに開業している方の言葉(縁づくりとか自分の夢に~…みたいな)は正直よくわからなかったのですが、以前に比べて少しは言っている気持ちはわかってきました。 ただ占い師はそういったことを発信される方のものとも少し違うのかなということも分かってきました。

独立してからは本当に毎日駆け抜けてきた一年でした。 休みという休みはなくていつも仕事のことを考えないといけなくて、目の下のクマと口の上のニキビがずっとありました。これはマスクの影響も少なからずありますが。笑 一人でやっていくのも初めてだし不安だったので似たような人とも関わってみたりしましたが、良い出会いはたくさんありましたが、同じ数だけそうでないこともありましたのでとても勉強になりました。 友達も減りました。30での独立なので周りに比べると早いのもあるし、何より生活に必死なので付き合いも減りました。(これはコロナのせいでもあると願っています。) ただこのことは悲観すべきではなくて、僕は仕事を頑張っている人はかっこいいと思いますし、成果が出るまで待ってくれている友達は本当に大切にするべきだとも感じるようになりました。 周りは結婚していき、家庭を持って行っている人たちも少なくなくて、でも一方で自分はというと売れない占い師をやっているわけですから、自分の人生は一体何なんだと自暴自棄になりそうになったこともあるけれど、それと同じ分、いやそれ以上に僕の鑑定がよかったとか僕の占いが好きだと言ってくれるお客様がいるから自分はこのままでいいんだと、夢を追っていていいんだと感じるようになりました。

ここでこの1年をどんな風に考えてみるといいか1枚引きしてみようと思います。

「吊るされた男」が出ました。

たまには占い師の投稿っぽく解説していきますね。

このカードはタロットを象徴する1枚でもありますね。タロットを全部は知らない方でも見たことはあるのではないでしょうか。金田一事件簿のトリックでも使われたことがありますね。

このカードはタウの十字架にかけられた男の絵なのですが、抑えるべきポイントがあります。

1. 靴を履いている

2. 生きた木に吊るされている

3. 苦しそうな顔ではなく、恍惚としている

4. 頭からは後光がさしている

タロットの大アルカナのうち0~21番目のうちの12番のカードです。 社会の中で学んできたことから自分のやり方を見つけますが、それがどうも上手くいかないと立ち止まった時にだんだんわかってくるというカードです。変化はまだ起きていなくてただ単に自分の中の考えやプライドに縛られているということに気付くカードです。 変化していくのは次の13番目のカード「死」が担当します。

これらを自分の中であてはめて考えてみます。 僕は正直他の人の鑑定を受けたことがあまりありませんでした。ひょんなきっかけでタロットと占星術の考え方が好きになり、それを活かす方法を考えた時に占い師になろうかなと思ったんです。 だから世間で使われているようなあてに行く占いではなく、本来の使われ方である、divination(預言)として、考え方を別の視点から見ることによって自分で未来を切り開いていく方法でやっていくことにしました。それしか方法を知らなかったのもあります。

とあるコミュニティに入ってたくさんの占い師の方の占いを受けました。しかし僕も人なので、自分の専門の占術を受けると自分と比べてしまうようになっていました。タロットを受けてはモヤモヤして、占星術を受けてはモヤモヤして。オリジナルの占いを受けるとモヤモヤして。 自分の占いの形と世間の占いの形には乖離があることを学びました。自分のやろうとしていることは正しいのか、正しくないのか。そういった自分の軸が揺れていることに気が付きました。 その経緯から僕はそのコミュニティを抜ける決断をしました。イベントにも交流にもいかずに孤独と向き合って自分の自信を磨いていく決心をしました。

急に手書きですみません。笑

これは僕がいつもタロットの解釈で使う生命の樹です。 ご興味のある方は調べてみてください。とても奥が深いものです。

簡単に言うと、10のスフィアーと22のパスがあるのですが、22というのがタロットの22枚の大アルカナが同じ数なのであてはめて使われています。 無に向かって現実からどのように経験し近くしていくことで上昇していくという考え方です。ユダヤ教が原理になっています。

「吊るされた男」というのはゲブラーとホドを繋ぐメムというパスを担当します。 それぞれヘブライ語で厳格、栄光、水という意味があります。 厳格は愛ある厳しさ、または良くないことを良くないことと考えてしまうことに疑問を持つステージです。 自分にとっては不都合なことでも他への影響を考えることで本当に不都合なのかを考える段階です。 栄光は自分自身の思考・行動パターンについて気が付いていく段階です。 自分が何か感情を抱くときにそれはなぜなのかと自問していくステージ。 この間を水と名付けられた道として「吊るされた男」が担当する訳です。 水のように形を変え色を変え考えてみることが吊るされた男の持つフィルターになるわけです。

このことから考えても、今までの自分のやり方でやっていこうとしたけど社会の求めるものと照らし合わせてみた時にそれでは上手くいかないのではないかと疑問に感じました。自分の中でも嫌だなぁと感じたことでもなぜ嫌なのかを考えた時に理由はたくさんでてきましたし、どれも理屈で考えられていることに気が付きました。

その「吊るされた男」の視点で考えた時に、一つの結論が出たことにも気が付きました。 きっと人気が出なかったとしてもせっかく会社を辞めて開業したから無理をして皆と同じような形で占いをしたいのではなくて、あくまでも自分はタロットや占星術に込められた元来の意味や作られた歴史をお伝えして占い師に判断を仰ぐのではなくて、ご自分の人生ですから自分で決断していってほしいし自分を俯瞰して見つめることでまた未来を作っていけると考えているということです。

恋愛の相談で「恋人たち」のカードが出ても上手くいくなんて言わないです。 タロットを作った人はそんなことを一言も言っていません。 正位置・逆位置も取りません。 タロットを作った人は逆位置について言及していません。 元々のオーソドックスなタロットの使い方を知ってほしい。 ご自分のことを占星術を使ってもっと知ってほしい。そしてこれからの決断の選択肢を増やしてほしい。 そう強く思って占い師になったことを忘れてはいけないし、ぶれてもいけないなと考えました。

皆さんは今年ももうすぐ終わりますが、今年の振り返りは済みましたか? 是非皆さんも振り返ってみて、何を得て何を失ったか、その失う過程は得るために必要だったのか、お時間ございましたら考えてみてください^^

直凛

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