8. タロットカード「女帝」を通して

タロット, 日常

こんにちは。こんばんは。
タロット・西洋占星術鑑定士の直凛です。

本日は実生活で「女帝」を体験しましたのでブログを更新したくてしたくてたまりませんでした。

何があったかと言いますと、
今日中にどうしても決断しなければならないことがありました。

頭ではやりたいし、でも現実的な制限があることも分かっていたのです。

今日、生まれて初めて自分のために自分でカードを一枚出してみました。

私はカードに決断をゆだねてもらうのではなく、
物事の全体をとらえるために、物事の見方をタロットによって変えてもらって違った側面から物事を判断するためにカードを使っています。

そこで出たのは「女帝」でした。

女帝と言いますと、世間一般のタロット占いでは、
豊かさの象徴で、愛にあふれていて仕事では上手くいっていて恋愛ではお互いに愛し合っていると解釈されますよね。

僕はそう解釈しようと思えばできますが、それはあてに行っているまたはアドバイスをするような占いで、
僕は実はそれを占いだと思ってはいません。

僕のこのカードに対する理解では、
まず豊かさの象徴で間違ってはいないと思います。
でもなぜ豊かさの象徴なのでしょうか。

まずこの女性は冠に12の星が施されています。
これは彼女が12星座を束ねる星の王女であると言われています。

彼女は妊婦であるといわれていて、椅子に深く腰掛けています。
産まれてくる子供のためにゆったりとしたワンピースを着ています。

流れる水はエレメントでいうと水に当たるので、感情を表しています。
彼女は緑に囲まれた場所で子供が生まれてくるのを待っているのです。

椅子には金星(♀)のマークがあり、占星術では愛や美を表します。
発達心理学でいうところの「自分で自分の好きなものを探しに行く」段階です。

彼女は女性性の象徴であり、このカードは焦らずに心を穏やかにして待つことを意味すると解釈します。

女性性というのは僕はですが、お客様には「内に向かっていく力」だと説明しております。
女性だから女性性が優勢なほうがいいなどは決してございません。
男性性と女性性がバランスよく均衡しているのが望ましいです。

この女帝は個人を軸にした完全な「女性性」であり、待つこと、自らを抑制すること、耐えることを表していると僕は解釈しますし、
お客様にもそう説明しています。

決断する時にこのカードが出ました。

しかし待つことはできないのでこのフィルターを通して判断するのはできないと判断しました。
今日決めなければならないので時間的な制限を受けています。感情で判断していません。
これも感情で決めるのではなく論理的に判断しているので「女性性」が関係しています。
「女帝」で判断するということに個人的に制限をかけているのです。

私はこのことが分かった時、もっと女帝的に考えられないかを探しました。

このウエイト版のタロットは魔術(今でいう錬金術)を突き詰めていく段階で、
「カバラの樹」という思考から現実での実践を図式化したものが伝統的に使う人もいて、
僕はその考えを使ってみることにしました。

この女帝はカバラの樹では、
ビナーというあらゆる情報から精査し受け入れ創造を促す理解というスフィアー(女性性)を通り、
コクマーというインスピレーションを司る叡智というスフィアー(男性性)を繋ぐ道を担当しています。
ヘブライ語では「扉」を意味する道で、
限りない知識から精査し創造のための情報を絞る段階です。

これを現状にあてはめた時、
時間的な制限を受けている中でやりたいという気持ちがある。
それはまさにこの対照的な男性性と女性性をつなぐ扉になっているわけで、
しっかり論理的に考えてもやりたいと思えている。
じゃあやらなくてどうするんだと考え、実行する決断をしました。

これは「女帝」というフィルターを通して物事を改めて見たから判断できたと確信しました。

僕は占いとはこうあるべきだと考えています。
誰かに判断を仰ぐのではなく、皆立派な脳みそがついているのだから、
自分で考えて自分で判断したほうがいいと思います。

ただこの意見に賛同して頂ける方が多いということは何となくわかりますが、
それを占いなのかという声もあるのもわかります。

ただ僕はどうして占い師の言うとおりに生きた方がいいという風潮があるのか疑問なんです。

転職したほうがいいか。結婚できるのか。
彼の気持ちを教えてほしい。旅行はどこに行くのがいいか。引っ越しは・・・

僕は腐っても占い師ですので、占って言うことはできます。
ただそこには間違いなく僕の主観が入りますし、言うとおりにしようとするなんて宗教だと思ってしまいます。

転職だってしたかったらしたらいいし、
彼の気持ちなんて彼に聞いたらいいんです。彼に聞けない時点でその関係はフェアではないんです。

だから僕は転職することに迷っているなら、一旦考えは置いておいて、
タロットという偶然出た世界観でその悩みを見てみたらどうですか、と哲学的に解決してほしくて占い師になりました。
それが良いのかどうか相談者さんにとってはわからないです。言われたようにしたいという方もいるでしょう。
ですがそれが僕の理想の形でした。

今は僕の占いが世の中の方に受け入れてもらえるかどうかは不安でいっぱいですが、
少しでもお客様の悩みに寄り添って相談してよかったと言っていただける占い師を目指しています。

今日はどうしても書きたかったので長くなってしまいましたが、
ブログは好きなことを好きなだけ書けるので僕は大好きです。
たまにはこんな風に熱くなっちゃっても許してくださいね。

僕の考えに少しでも共感してもらえたらうれしいです。

直凛

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